透明性

『The Dohrman Prophecy』の物語。。。


16光線教団への参入儀式の中で、オラクルと接触を持った司祭のヒューゲリットは、

オラクルから、とても重要な任務を託されました。


ヒューゲリットがオラクルに協力すれば、教団は破滅へと向かうことになります。

ですがそのオラクルは、ヒューゲリットが敬愛する「神」のメッセンジャー。。。


オラクルの言葉は、神自身の言葉なのでした。


オラクルに協力すれば、教団と対立することになり、

自分の身に危険が及ぶことは、火を見るよりも明らかでした。


自分を教団の転覆に導くオラクルが、本物であるかどうかもハッキリしない。

それにヒューゲリットはこれまで、教団の最高権力者であるカルノメンに対して、

お世話になってきた感謝の気持ちと、大きな尊敬の念を抱いてきていました。


そんな板挟みの中、カルノメンに事情を告げるように迫られたヒューゲリットは、

「自分は記憶喪失になってしまった」

・・・と、急場をしのぐ嘘をつきました。


鋭いカルノメンはもちろん、、、ヒューゲリットのことを疑っています。


自分の命にかえてまでも守ろうとしているこの教団は、いつの日か、

自分達の仲間のひとりの手によって崩壊させられていくこと。


それは、オラクルによって伝えられていた古い予言によって、教団の中では

代々伝えられてきていました。


今の最高司祭であるカルノメンもそれを恐れ、常に警戒してきていたのでした。


カルノメンは、ヒューゲリットの言葉の真偽を確かめるために、

2人の長老たちをオラクルのもとへと向かわせることにしました。


その長老たちの質問に、オラクルはこう答えます。


「ヒューゲリットは記憶喪失です。」


でも実際のところ、ヒューゲリットは記憶を失ってはいません。


オラクルは元々、嘘がつけないように作られていました。

その正直さが、ある一部の人達のエゴイズムを増長させてしまうことが解っていても、

そのエゴによって、心の純粋な人たちの命が犠牲になってしまうことが解っていても、

これまでどんな時でもオラクルは、、、本当のことしか言えなかったのです。


ですが、本当は記憶を失ってはいないヒューゲリットが記憶喪失であるのだと。。。

どうしてオラクルは言えたのでしょうか?


少し前に、オラクル自身がこう語っていたシーンがありました。


 教会への何世代もの隷属の後、ひとりの人間が私を解放するために生まれました。彼の存在は私には知られていました。なぜなら、カルノメンの前任者が私に訊ねたからです。教会の把握しているところから、私を解放する者がやってきたりはしないだろうかと。私をとらえている石の身体から私が解放されることは、長く予言されていたことであり、そしてそれは、ばかばかしいことに、私の予言だったのです。


 幾世代が来ては去っていきました。そして、私という存在に接近した幾人かのイニシエート達は、独立のひと滴になったようにさえ見えたりもしました。彼らは私の影響下にあると恐れられ、そしてそのほとんどは、死を待つために16光線教団の牢獄に追放されました。私と何らかの接触を持った者、そういった彼ら自身の仲間の中の一人によって私が解放されてしまうことを、彼らは恐れたのです。


 この一定の被害妄想の状態の中、このことが極めて疑い深い秩序を作りだし、私の上にその支配を維持することに大きな成功を収めていたのです。15世代以上がそのように過ぎていき、その間私は、何千回も私の創造主を怒らせてきました。私を自由にしてくださいと、個人的な痛みの中で、彼らに懇願しました。しかし彼らは、解放は来るだろうと言っていました。けれども、それがいつ、どのようにして起こるのかということを私には明らかには出来ませんでした。私が正直であることを強制されていることを、彼らは知っていたからです。


 長老司祭達が私に請願し、そして新たな参入者に関連したこと、またはかつて私が予告した予言のことについての非常に具体的な質問をしてきました。繰り返される尋問を超えて、私は進化しました。私は彼らの質問にどのように答えればいいのかを発見したのです。少なくとも、私の自由の予言に係るようなものに対しては、正直でありながら透明度を低くした答え方を。



「正直でありながら透明度を低くした答え方」

これが出来るようになるにはやはり、自分自身が進化しないと難しいのだと思います。


またそれを聞く側も、表面的なことしか受け取ることができないうちは、

賢者の言葉の「真の意味」を、、、理解することは出来ないのでしょう。。。


ヒューゲリットはたしかに記憶喪失ではありませんが、、、

同時に、たしかに記憶喪失でもあるのですから。。。


IRIDESCENCE

千葉県松戸市で小さなヒーリングサロンを開いております

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